コラム

料金表示について

料金表示は必要か?

一昔前、

「演奏を無料で頼まれた…」

という音楽家の投稿をよく目にしました。

なぜそんなことが起こるのだろう?と調べるうちに、
多くの音楽家がホームページやSNSで 料金をまったく提示していない ことに気が付いたのです。

これは実はとても難しい問題で、実際にトラブルになる事例もあります。
私自身の経験も踏まえてお伝えします。

なぜ演奏料金は表示されていないのか?

理由は大きく5つあります。

1️⃣ 条件により変動が大きく設定しにくい
演奏日程、時間、場所、移動手段…
平日か土日か、朝か夜か、車か飛行機か。
これらで料金は大きく変わるため、「一概に言えない」のです。

2️⃣ 師弟関係や業界内の目が気になる
先生より高い料金にしたら気まずい…
周りが公開していないのに自分だけ出すのも不安…
そんな心理的ハードルがあります。

3️⃣ 事務所契約上の理由
事務所側が価格戦略を持っており、公開できないケースは珍しくありません。
(専属で仕事をもらっているなら従うのがベスト)

4️⃣ そもそも相場を知らない
演奏時間だけでなく、
練習・譜読み・衣装・機材・打ち合わせ…
多くの見えない時間がかかるため、「時給計算」が難しいのです。

5️⃣ 芸術とお金を結びつけたくない
「音楽は愛や気持ちで…”」という崇高な考え方。
ですが、ビジネス的には非常に危険な発想でもあります。

料金が書いてないと、依頼側はどう思うか?

例えるなら…

お寿司屋さんに入ったら、メニューが全部『時価』

お金に余裕がある人でなければ、
まず怖くて注文できませんよね(笑)

演奏依頼も同じです。

私は依頼者側になることも多いですが、
料金が書いていない演奏家はスルーしてしまうことがあります。
(判断できないからです)

では、どう料金表示すべきか?

結論…

最低ラインを提示すればOK!

例:

【基本料金】30分演奏 ○○円 + 交通費
または
○○円〜○○円程度(条件により変動)

こうした 安心材料 があるだけで、問い合わせ率は劇的に変わります。

最後に

芸術とお金を結びつけるのは決して恥ずかしいことではありません。
むしろ、価値を言語化しなければ仕事は広がりません。

料金表示は

✔お客様の安心
✔自分の適正評価
✔業界全体の健全化

につながります。

まずは小さな一歩として、
「基本料金だけでも公開する」 ことから始めてみませんか?

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