絶対音感はあるけれど・・・

ピアノの先生と聞くと、
「音感が良い」「真面目」「努力家」
そんなイメージを持つ方が多いと思います。
実際、多くのピアノの先生は絶対音感を持ち、幼少期から音楽一筋で努力を重ねてきました。
音を聴けばドなのか、ド♯なのかが瞬時にわかる。
これは本当にすごい能力です。
しかし一方で、こんな相談をよく受けます。
- 生徒がなかなか増えない
- 月謝を上げたいけど怖くて言えない
- 他の教室と比べて安すぎる気がする
- 頑張っているのに収入が増えない
理由はとてもシンプルです。
音楽はプロ級でも、ビジネスは素人のままだからです。
楽器や機材には投資する。でもビジネスには投資しない
音楽家は不思議な習性があります。
- ピアノの調律や買い替えにはお金をかける
- マイクやオーディオインターフェース、楽譜には迷わず投資する
- 発表会や衣装にもきちんと予算を組む
ところが、
- ホームページは無料サービス
- デザインはとりあえずテンプレート
- 集客は「口コミに期待」
- ビジネスの勉強にはお金をかけない
というケースがとても多いのです。
「無料でできるなら、それでいい」
「お金をかけなくても何とかなるはず」
そう考えてしまう気持ちも分かります。
しかし、集客や価格設定こそが一番お金を生む部分です。
ここに投資しないのは、
高級な楽器を持っているのに、
人前で演奏する場所を用意していないのと同じです。
音楽は習ってきた。でもビジネスは誰にも習っていない
音楽家の強みは、
「先生から正しいことを学んできた」ことです。
- 楽譜の読み方
- 指の使い方
- リズムや音程
- 間違った癖の直し方
だから音楽に関しては、
大きく間違ったことはあまりしません。
一方で、ビジネスはどうでしょうか。
- 集客は自己流
- 価格設定は感覚
- 他の教室を真似するだけ
- ネットの断片的な情報を信じる
ビジネスには先生がいなかったのです。
当然、間違いだらけになります。
それは能力の問題ではありません。
「教わっていない」だけなのです。
良いレッスン=教室がうまくいく、ではない
「良いレッスンをしていれば、生徒は自然に集まる」
これは多くの先生が信じている考え方ですが、
残念ながら現実は違います。
ピアノ教室がうまくいくかどうかは、
演奏力よりも、教室設計と価格設計でほぼ決まります。
- どんな生徒を対象にするのか
- 何分レッスンで、月に何回か
- なぜその月謝なのか
- 他の教室と何が違うのか
これらを言語化できないと、
「なんとなく安い」
「なんとなく不安定」
そんな教室になってしまいます。
ビジネス音痴は、才能ではなく環境の問題
音感が良いことと、
経営感覚があることは別物です。
でも安心してください。
ビジネス音痴は、後天的にいくらでも改善できます。
音楽家は学ぶ力があります。
先生の言うことを素直に実践してきたからです。
絶対音感を持つピアノの先生こそ、
次は「数字」と「仕組み」にも耳を傾けてみてください。
音楽 × ビジネスを理解したとき、
ピアノ教室は
「頑張り続ける場所」から
「安心して続けられる場所」へ変わります。